より上を目指す学生の為のブログ

外銀マンが上を目指す学生に送りたいメッセージ

10分で学ぶ就活の攻略術

前回の記事で就活はゲームだと書いた。

 

ゲームなら攻略方法があるはずだ。今日はそれを紹介する。

 

まず目的はその会社に受かる、ビリの人物になれれば良いということを思い出そう。

 

ビリの人は弱点もあるだろう。完璧でない部分もあるだろう。

 

ということは多少の弱点くらいあっても問題ないということだ。

 

就活を攻略する為に実践する必要があるのはただひとつ。

 

自分の弱点は正直に伝え、話に信憑性を持たせることだ。

 

何故これだけで内定が貰えるのか。それは簡単だ。

 

君みたいな就活生はみな必死になんでも誇張しすぎて、信用できないからだ。

 

面接官はみんなそれにうんざりしているから、まともなことを言うだけで実は印象が良い。

 

例えば自分が理系でありながら外銀を受けていた時に、こんなことをよく言ってた:

 

工学部行けば色々とすごい技術を扱ったりして、輝けると思っていて工学部に入った。

 

確かにすごい研究で成果をあげれば輝けるが、日々の細かい計算、繰り返し行う実験に新鮮さがなく耐えられなかった。

 

それなら外銀で毎日新しい仕事をし、ニュースになる様なM&A案件を成功させ、一つのプロジェクトが数ヶ月単位で新しくなっていき新鮮さを味わいたい。と。

 

外銀の仕事には別に一つの大きな目標の為に何年も何十年も我慢できる我慢強さなんてそこまで必要ない。

 

短期間の勝負がほとんどだから、短期的な目標に向かって努力ができればそれで良いのだ。

 

だから、その長所を短所の様に語り、同時に会社にマッチすることを示す。

 

それができるやつはそんなにいないだろう。

 

それだけで1000人中50人に入れる。ゲームクリアだ。

 

先程の工学部の話には実は他にもテクニックが隠されている。

 

いずれも自分の話に信憑性を持たせる為のからくりだ。

 

一つは「すごい仕事をして輝きたい」という根本的な考えは工学部に行くことに決めた時と変わってないことを示したこと。

 

多くの学生は自分をすごく見せようと、色々バラバラに見えることを言ったりする。

 

高校はプロを目指せるレベルでスポーツをし、大学ではボランティアで全国を飛び回り、これからは仕事一本で行きたい。

 

もちろんそういう人もいるだろうけど、あなたみたいに冴えない人間がそんなことを言って本当に信じてもらえるだろうか?

 

だから逆に、自分は根本的に「輝けるすごい仕事をしたい」というところをアピールし、学生時代から今に至るまで考え方は変わっていないことを見せれると、信ぴょう性が増すのだ。

 

二つ目は、これまでやってきたことが全て自然な流れであることを示したことだ。

 

先程の例みたいに、頑張ること、やりたいことがコロコロ変わってると怪しい。

 

自分も、エンジニアになりたい、工学部に入って一度メーカーでインターンをしてから外銀に応募した経緯がある。

 

通常だと本当に外銀なんかに来たいのか?お金が欲しいだけじゃないか?と思われかねない。

 

そこで工学部が自分に合っていると本当に以前は思っていたことを一度伝えてから、経験を通して実は向いていないことに気づき、改めて分析したら外銀が向いてると思った、といった自然な流れであることを示す。

 

それで十分だ。少なくともビリ以上には入れるだろう。

 

ちなみに筆者が面接で吐いていた言葉は全て大嘘だ。起業する為の資金が欲しくて外銀を受けただけだ。

 

でもそんなの関係ない。嘘を吐いたって話が自然だと誰も疑わない。

 

しかも注目して欲しいのが全て「自分が思ったこと、考えたこと」であることだ。

 

誰がどう頑張っても嘘なのか本当なのかは証明できない。だから堂々と嘘を吐けるのだ。

 

君もそういったストーリーを考えてみてはどうだ。

 

次回は「いやいや俺なんか嘘を吐いたって経歴とつじつまがあうストーリーなんて作れないわ!!」って思っているあなたにメッセージを送ろう。

 

 

 

就活はゲームだ:外銀から超大手メーカー内定者が紹介する、意外と簡単な就活必勝法

就活は簡単だ。断言する。

 

一流でない大学を卒業していながら、特別なスキルもなく外銀や超大手メーカーに内定できた俺が言うのだから間違いない。

 

その魔法とはいったいなんだろう?

 

それは就活がゲームであることを理解することだ。

 

ゲームはクリアできれば良い。満点をとる必要はない。それを理解すれば良いだけだ。

 

あなたが第一志望を受ける時、何を考えて挑んでいるか改めて考えてみよう。

 

受かりたい、自分をとにかく完璧であることを見せたい、何でもできる、何でもします、と必死になるだろう。

 

そんなの哀れだ。

 

何故ならなんでもできると言ってるやつはたいてい全てが中途半端で、何もできない様なものだからだ。

 

理が叶っていないのだ。本当にそんなに完璧なら何故そんなに必死に就活してるんだ、と思われてしまうだろう。

 

再度言う。就活はゲームだ。クリアできれば良い。

 

就活におけるクリアとは何か?それは応募者の中から上位(募集人数)位に入れば良いのだ。

 

1000人受けて50人受かる会社なら、トップ50になれば良いのだ。完璧である必要はない。その方法を紹介しよう。

 

まずはトップ50になるにはどの程度の人間にならないといけないのか、考えてみる必要がある。

 

三菱商事に受かるビリの人は、どのくらいすごい人なんだろう?

ゴールドマン・サックスに受かるビリの人は、どのくらいすごい人なんだろう?

 

あなたはそんなこと考えたこともないですよね。

 

でもあなたが目指すのはそこです。何を目指したら良いかも考えずに受けても意味ないですよね。

 

あなたが上記のことを考えずに受かる程の人間であれば、そもそもこんな記事は読まなくて良いでしょう。

 

この記事は凡人が大手企業、就職偏差値の高い企業に受かる為に必要なスキルなので。

 

天才であればそもそも何も考えなくても受かるのだから。

 

では次の記事では攻略法を教えましょう。

 

留学は意外と簡単にできる

子供を留学させたい!最近はそういった親も増えてるのではないでしょうか。でもお金がかかる、海外に子供を送るのが心配、英語が大変、そう色んな理由で諦めてる方もいらっしゃるのではないでしょうか。今から基本的に誰でもアメリカやイギリスに留学できる方法を紹介しますので是非読んでいただけたらなと思います。「こんなの家にできるわけないでしょ!」と思うこともあると思いますが、最後まで読んでいただければ意外と簡単にできたりするのではないかと思えることも書いてあるので是非読んでいただけたらなと思います。

 

僕は海外で育ち今も海外で勉強しているのですが、意外と頑張れば日本におられるかたでもできるのではないかと思います。それは中学からでも、高校からでも、大学からでも、色々と道はあります。今回は様々なケースを紹介していこうと思います。全て友人や知り合いが実際に通った道です。

 

まず一番楽な方法から紹介していこうと思います。但し、お金がかかったり、若い内から海外にでないと行けないなどのデメリットがあります。やはりお金をなるべくかけないで行こうとすると入れる大学のレベルも落ちてしまいがちで、勉強もより大変になるかなと思います。ただ、どんどんグローバル化が進むなか、英語ができるというだけで本当に強みになりますし、実際いきなり世界相手に学生時代から飛び込んでいこうと思える人というのは、企業からみても貴重な人材でしょう。ちなみに今回は僕が詳しいイギリスとアメリカのみを紹介します。カナダやオーストラリアの方が英語が苦手な方には行きやすいかもしれないです。カナダやオーストラリアについては要望があれば後ほど記事を書きたいと思います。

 

やはり就職する時に一番みられるのは大学なので、そこで自分の理想のところに行けるのがやはり一番かなと思います。そういったところに行ける確率を上げるには、どうしても向こうの考え方や勉強のしかた、そしてもちろん英語をなるべくできるようにする必要があります。それにはやはり13~14歳には留学をはじめてるのが理想です。そういった学生のために、特にイギリスやヨーロッパの多くには「ボーディングスクール」というのがあります。それは完全寮制の中学や高校で、日本でいう進学校みたいなものである。英語が特別できなくても、日本の高校3年生レベルの英語を身に着けていれば、なんとかやっていけるそうです。そこに大学まで4年くらい在籍していれば、大学に入るころにはそこまで問題は無いでしょう。但し、基本的に私立の学校となるので学費は高くなってしまいます。でも日本で一流の私立校に行くのとそこまでかわらないはずなので、そういった面では本当に世界的にみての一流大学に行く方も多いですし、価値はあるのではないかと思います。

 

次に大学の前の二年間だけ海外に行くというものです。これは、上記の様に、ボーディングスクールに行くことですが、本当に大学前ギリギリに行くというものです。基本的にアメリカやイギリスで大学に入るには、最低でも最後の二年間はその国で勉強していることが望ましいです。日本の大学受験と違って、最後の二年かけて勉強することが大学受験の試験にでてくるので、最低でもここをやっていないと急に受験は難しくなります。特にイギリスではそうです。ただ、必要な勉強を英語をやりながらということなので子供への負担は大きくなります。といっても、日本の一流大学に行くのに必要なレベルの勉強は必要でないと思います。

 

一つの例にすぎませんが、イギリスで一番の国際関係の勉強をしている友人は大学の三年前からイギリスに行ったそうですが、大体一日平均して3時間くらいしか勉強しなかったそうです。中学の終わりまで日本の学校に行っていったので英語は基本的にはそれからだそうです。理系となると必要な英語力は文系と比べて少なくなるので、必要な勉強量というのはもっと減るのではないかと思います。

 

最後は日本の高校卒業後直接海外の大学を受験するというものです。こういった場合は、海外で事前に英語を磨くということができないので、何かしらの方法で国内で英語を磨く必要があります。ただ、イギリスでは難しいですが、アメリカの大学には実はTOEFLのiBTで80点くらいとれれば行けるのです。あとはSATという、英検の様な問題と、簡単な中学レベルの数学の問題をあつめた試験を受ければ、日本の学校での成績表を送るだけで入れたりします。こうすればTOEFLで必要なスピーキングやリスニング以外は特別必要無いです。アメリカの大学は結構入学した際英語を苦手としている生徒のために特別なコースを行ったりしてくれるところがあります。こういったものを利用し、最低限の費用で留学ができることになります。

 

実は、日本の公立の学校に行くのに必要な費用とほとんど変わらない出費でアメリカの大学なんかは卒業できたりします。アメリカの私立大学は、親の収入によっては学費を完全に免除してくれるところや、場合によっては生活費までだしてくれるというところもあります。それも、特別成績がよくなくても、普通に受かるくらいの成績があれば学費のある程度の割合は大学が負担してくれます。もちろん本当に金銭的に困ってらっしゃる方に限定されますが、経済状況を証明できる書類があればこういったこともあります。

 

最後ですが、アメリカで、特にカリフォルニア州では「コミカレ」と呼ばれる「コミュニティー・カレッジ」というものがあります。いわゆる短大みたいなものです。ただ、カリフォルニアの多くの短大は、カリフォルニア大学(主にUCLA、UCバークレー校、UCサン・ディエゴ等)に編入できるシステムが存在します。それは、大学に入れなくても、短大に入って最初の一年か二年か勉強することで、大学の二年生や三年生として途中から編入するということです。特別その短大に行く必要はなく、どの大学に在籍していても編入することは可能なのですが、コミカレからは毎年必ず生徒を取るための枠が用意されていて、編入しやすいということがあります。

 

本当にこの記事を読むと大変かなと思うこともあるかなと思います。英語が本当に身につくのかとか。家は大学からお金をもらったりできるのかなとか。英語に関してですが、数ヶ月もイギリスやアメリカにいれば、嫌でも色々とわかってくるという話をよくききます。もちろん楽なわけではないですが、どんな方でも、覚悟を決めて行けば、決して無理なことではないのではないかと思うことがよくあります。もちろん楽ではないと思いますが。お金は、学費の完全免除から、毎年数十万の手当など様々なものが存在するので、そこまで貧乏じゃないけど流石に全額は払えないというかたでも何かオプションはあると思います。

 

日本人の留学生が減ってる今、よりインターナショナルな生徒を集めるのに頑張っているイギリスやアメリカの大学は、本当に日本人の学生を歓迎しています。地道に努力することができる日本人は評判もいいですし、慣れてしまえば他の学生よりよほど優秀に感じます。やはり日本の勉強の仕方を実際知っていると海外の勉強の仕方は本当に楽です。問題は英語なのですが、そういった勉強をしながらでも日本ほど大変ではないのかと思います。

 

もし何か質問などあればコメントをください。なるべく多くの方にもっと留学してほしいと思ってます。

 

 

今の学生がこの先必要とするものは?

僕は以前偶然ある人と知り合える機会が与えられました。α&カンパニーCEOの入住寿彦氏です。僕はこの方との出会いをきっかけに、自分ながらものすごく成長したと感じています。以前30分程個人的に話す機会を与えられ、自分が今までしたことを評価して頂きまして、これからも色々とやってほしいと言われ、何に対してもすごいモチベーションが上がりました。残念ながら、仕事をする機会を与えられたものの自分の実力と求められていることの差が大きすぎ、大学勉強も忙しくなってしまい断念することになりました。本当に申し訳ないと思いつつもこういった結果になってしまいました。

 

だが入住氏との出会いは僕にたくさんの事を教えてくれました。夢は大きく、志は高く、本当に欲しい物を手に入れるために動くということ、本当に自分が何をしたいか考え、それに向かって走っていれば成功するということですゴールドマン・サックスで1年半毎日働き続けたり、毎日数時間の睡眠で倒れこんで病院に行くなどという仕事を続けてきた人であるからこそ説得力もあり影響されました。

 

僕には実際行動力というものの欠片はありました。以前からサイトを作りたかったのを、簡単に作れると知った瞬間に作り始め、うまくいったことから友達がユーチューブで色々と活躍してた親友を巻き込みやってたことと関係あるサイトを立ち上げました。今は一日200ちかくのPVを得、趣味で始めたことのわりには成功したかなと思います。

 

この出会いをきっかけに、自分の今までやってきたことに意味があったと気づきました。全ては繋がっている。音楽やサイト作りは、実際今後エンジニアとして働くなら関係なくみえるかもしれないですが、必ず意味はある。ただ新しい人と出会う時に話しのネタになるだけでも、たまたま関係ある仕事を任されるという形でも、何かしら役に立ちます。僕の場合は、音楽活動はたくさんの出会いにつながっています。サイト作りも趣味でやっていたのが仕事を貰えたりしています。今後そういった人間関係や仕事の経験を活かすチャンスが必ず訪れると思っています。

 

昨日たまたま天才高校生、tehu氏のプレゼンを見る機会がありました。興味のある方は検索してみてください。彼は、「盲信」と「猛進」を常にしながら、なんでもやってみて、今にたどり着いたと話しています。米アップルの方に、「アイパッドをください」とツイートしてみたらアメリカから大阪まで持ってきてもらって、それでホリエモンにあったりっていうことをしてます。とりあえず何でもやってみるものです。次に何に繋がるかわからないから。今は将来と全く関係ないと思えても、将来何かに役立つかもしれないから。

 

だからどんな小さなことでもやってみて欲しいです。とりあえず何かをやってみて、いい結果に繋がったことは他にもたくさんあります。正直すごいことをとりあえずやってみたほうが、だめでも諦められて傷つかないんじゃないですか?僕はいつもそう思ってやっています。全く知らない人に何かイベントに誘われて、恥をかいても一生その人達と関わらなければいいわけですから。軽い気持ちでとりあえずやってみると、色々とわかると思います。

「好きなことがわからない」人へ一言

今の社会では「好きなこと」をわかっていないと就職するのが大変だ。企業側も学生の好きなことと企業がやっていることが一致するような学生をとりたがるようなイメージがある。でも現にそうなのか。何も経験できない日本の社会で育った人達が本当に好きなことなどみつかるわけない。「今これをやってみたい」と思う人はいても、そんな一二年間で思いつくようなことなどたいしたことがないだろう。好きなことがわからなくて追い込まれている学生の方が当たり前だと思う。

 

以前たくさんの王手企業に自ら内定をもらい、他の学生にも同じ事を可能にするためにアドバイスをしてくれる人とお話する機会があった。彼が言っていた本当に良い言葉がある。それは、「今までやってきたことを全て考えると、必ず同じ理由でやっているはずだ」とのこと。こともの頃から打ち込んできたこと、好きだったこと、興味を持ってきたものっていうのは、一つしかない人もいればたくさんある人もいるだろう。自分の場合は音楽やものづくり、そしてサイト運営などだった。それは、自分で作り上げたものを誰かに提供して喜んでもらうことで満足感を得る自分がいるからだ。音楽は自分で練習し努力し、演奏して喜んでもらうから好きで、ものづくりは自分の作った物を使ってもらったり見てもらったりすることが好きで、サイトも自分で提供するコンテンツを見てもらうことが好きだからだ。こう一見関係無いようなことでも何かしらの理由があってやっているはずだ、とのことだ。

 

つまり、やりたいことなんていうのはたくさんあるだろうということ。今思いつく将来やってみたい職業はあっても、それをやりたいというのは自分が好きなことをたくさん経験できそうな仕事だからだということ。だからそれがかなわなくても何故それがしたいか考え、今まで自分がやりたいと思ったことややってきたことの理由を考えれば、何か見つかるはず。それを考えれば他に新たな道が見えてくるだろう。

 

逆に好きな事が見つからなければ、自分の趣味や好きなことを好きな理由を考えてみればいい。いくつか考えれば何かしらの共通点があるはず。それは、自分がやりたいことを見つけることに役立つし、何かチャンスがあった時にやる価値があるか判断する条件にすることもできるし、企業に自分を売る時に「御社は○○をやっています。私は今まで○○であるため△や▲、そして▼をやってきました」、と説得力のあることが言える。だから絶対こういったことは見つけるべきだ。好きなことというのは周りの人達みたいに具体的なことでなくていい。

 

「好きなこと」というのは大きな夢だったり目指す職業でなくてもいい。みつからないならただ今勉強したいこと、今経験してみたいこと、今やるべきだと自分が感じること、今やらなかった後悔するだろうと思うこと、今逃したら二度とチャンスがやってこないようなことを少しずつやっていけばいい。自分が良いと思ったことをやっていれば絶対にどこかにたどり着く。具体的な職業などがみつからないにしても自分がどういう要素があることを好むのか。どういったことで自分は満足するのか、その根本的なことを理解していればより未来に繋がるだろうし、少しずつ見えてくるのではないか。

大学入試にTOEFLや理数を必須化!?こんな無意味なことはない

この記事が昨日の産経ニュースにあった。簡単にまとめると、日本の教育を再生するために、大学の入試や卒業の条件としてTOEFLや理数科目を必須にすることで「世界最高水準の学力を実現」するとのこと。英語教育、理数教育、情報通信技術教育(ICT)を「教育再生3本の矢」とするとのこと。

 

一言で言うと無意味でお金の無駄だ。児童や生徒にタブレットPCを配布するために1兆円ほどを投資するとなど論外。海外では最近生徒にパソコンなどをもたせることでより効率よく教育をしているところが増えているというのは事実だ。ただ、「情報通信技術教育」とかいうことを言っている時点で完全に間違っている。教育ではパソコンを一つのツールとして使うから意味がある。自分でネットで情報を得て自分なりの考えをまとめて議論する、たくさんの情報を扱う現在の社会で情報をまとめるためにパソコンを使ったいり、プレゼンをするためにパワーポイントを使うなど、一つのツールとしてパソコンは使われているのだ。それを、ただパソコンをもたせ、「情報通信技術教育」なんて名前をつけている時点で、目的が違う気がする。

 

パソコンの使い方など学校では習わない。自分もノートパソコンを14歳の時から持たされる教育を受けてきたから言えるが、ワープロが使えて当たり前、リサーチが自分でできて当たり前、プレゼンをしろと言ったらパソコンでスライドショーを作るのが当たり前。そんな教育を受けてきた。

 

前の記事にも書いたが、必須科目なんて物自体がおかしいというのもある。とにかく、日本の教育は悪い方へ悪い方へと動いている。必要なのは必須科目でもパソコンの技術でもなんでもない。現に社会で仕事にパソコンを使う人は使えている。問題はパソコンとかではない、理数教育がなってないからでもない、英語ができないからではない。この提案を反対する理由に日本史の勉強が必要だとか言っている人は論外だ。

 

 大学でやることを変えても無駄。日本の大学は学生を教育するという一番大事であるはずの目的を果たしていない。それはカリキュラムや必須科目を変える程度のことで治ることではない。教育システム全体を位置から作りなおすしか無い。それは「良い大学に行き良い仕事をみつけること」を目的とする社会を「好きなことをやっていくために必要な知識や経験を少しずつ身につけ成長していくこと」を目指す社会をつくらなくてはならない。

 

そのために必要なのは大学を変えることではない。現に大学自体はあまり問題ないはずだ。必要なのは、大学に入ることを目的とする社会を変えること、大学の後に就職するのに成績をもう少し重視すること、企業側も即戦力を探すことだ。企業も入社してから必要な知識やスキルを身につければいいという体制をとるから学生も大学で勉強するメリットがない。大学が変えるべきなのはもう少し成績に学生がこだわるようなシステムを作ること、そして成績だけで学生を選ばないこと。

 

海外での大学受験は就活のようだ。面接もあればエントリーシートのようなものも書かされる。就職の際に大学をみられるのと同じように成績も考慮されるがそれだけではない。だから受験のプロセス自体も将来役に立つようなことなのだ。日本の大学はもう少し社会人になるに至って必要な経験を与えるべき。現在はただステータスのために存在するだけ。英語が足りないとか理数教育が必要とかそういう問題ではない。みんなにもせめて政府がおかしいということくらいは理解して欲しい。

国民が黙って受け入れてる日本の社会の酷さ

海外では「本当にやりたい事をやっていればそれが必ず飯を食っていける」と子供の頃から頭に植え付けられる。日本では「勉強ができれば将来飯を食っていける」ということを子供の頃から頭に植え付けられる。確かに今の社会のシステム上間違っていない。でもそれを理由に受験勉強を無理矢理子供にやらせ、機械の様に生きていくことがおかしいと思わないのか。物心ついた頃から塾に通い、必死に良い学校に入り、自由な生活なんて大学の4年間くらいしか過ごせない。それも、今は仕事がなかなかみつからなく、常に将来のことを不安に思いながら過ごす人が殆どだろう。そこで頑張って仕事をみつけても、そこから40年間月100時間以上残業をし、体がボロボロになって退職しても年金が貰えなく、少ない貯金を少しずつ使い生きていく。介護施設に入れるお金がある家庭なんて少数派で、子供が親の介護をし働けない。それで「高齢化社会」が問題だと言い、社会の求める通りに生きてきた人達をゴミ扱いする。

 

これが日本の実態だ。こういった事実がある。働く割に給料ももらえずに、「サービス残業」なんて言葉ができるくらいただ働きをする。そうしないと出世できないからだ。欧米ではどうだ。週末はちゃんと約束された休みがとれる。残業なんて投資銀行くらいでしかしない。フランスなんて、最近まで週35時間以上の労働は法律上禁止されていた。でも平均年収は600万と、日本の1.5倍近い。勉強も合計したら日本人の20分の1もしないのではないかと思うくらいしない。

 

自分も、小学校で宿題なんて存在しなかった。小5から、多少の宿題はあったものの、やらない人が殆どだった。高校までの間、宿題にかけた時間なんて合計50時間もないだろう。50時間なんて日本の受験生の一週間の勉強量だろう。欧米では日本より遊び、日本よりお金をもらい、日本より技術が進歩してて、とにかく何もかもが日本より条件が良い。

 

国は馬鹿だから動いてくれない。あと十年は何も期待できないだろう。ならより良い条件の所へ行くべきだ。大学院なら、アメリカに行けば大学内での仕事がもらえる。それで学費と生活費なんて簡単に稼げる。アメリカは早慶や東大の卒業生でなくたって、一般日本人の半分働いて同じ給料が貰える仕事に就けるくらいの大学に入れる。やりたいことがはっきりしているというのが前提ではあるが、やりたいことをみつけることなんて何千時間と受験勉強に使うよりは楽だろう。

 

社畜になるのはやめよう。企業は人材氷河期だというが、日本の社会のせいで学生の本来のポテンシャルが活かせていない。どんどん学生が海外に出て行き優秀な人達が世界で成功すれば日本も気づくだろう。今はGREEDeNAの社長等海外で勉強してきた人達が成功する時代だ。これが当たり前になる前に世界を経験しよう。お金がなくたってできることはたくさんある、突然知らないところへ行く覚悟があるかどうかだ。

 

これ以上社畜が増えないよう我々若い世代が動かないと社会は変わらない。欧米のやりかたを見習い、世界で通用する人になろう。日本でゆとりだのなんだの言われたって、世界で通用すればいいじゃないか。損するのは日本の企業だ。何故わざわざ自分が損する道を選ぶ?