10分で学ぶ就活の攻略術
前回の記事で就活はゲームだと書いた。
ゲームなら攻略方法があるはずだ。今日はそれを紹介する。
まず目的はその会社に受かる、ビリの人物になれれば良いということを思い出そう。
ビリの人は弱点もあるだろう。完璧でない部分もあるだろう。
ということは多少の弱点くらいあっても問題ないということだ。
就活を攻略する為に実践する必要があるのはただひとつ。
自分の弱点は正直に伝え、話に信憑性を持たせることだ。
何故これだけで内定が貰えるのか。それは簡単だ。
君みたいな就活生はみな必死になんでも誇張しすぎて、信用できないからだ。
面接官はみんなそれにうんざりしているから、まともなことを言うだけで実は印象が良い。
例えば自分が理系でありながら外銀を受けていた時に、こんなことをよく言ってた:
工学部行けば色々とすごい技術を扱ったりして、輝けると思っていて工学部に入った。
確かにすごい研究で成果をあげれば輝けるが、日々の細かい計算、繰り返し行う実験に新鮮さがなく耐えられなかった。
それなら外銀で毎日新しい仕事をし、ニュースになる様なM&A案件を成功させ、一つのプロジェクトが数ヶ月単位で新しくなっていき新鮮さを味わいたい。と。
外銀の仕事には別に一つの大きな目標の為に何年も何十年も我慢できる我慢強さなんてそこまで必要ない。
短期間の勝負がほとんどだから、短期的な目標に向かって努力ができればそれで良いのだ。
だから、その長所を短所の様に語り、同時に会社にマッチすることを示す。
それができるやつはそんなにいないだろう。
それだけで1000人中50人に入れる。ゲームクリアだ。
先程の工学部の話には実は他にもテクニックが隠されている。
いずれも自分の話に信憑性を持たせる為のからくりだ。
一つは「すごい仕事をして輝きたい」という根本的な考えは工学部に行くことに決めた時と変わってないことを示したこと。
多くの学生は自分をすごく見せようと、色々バラバラに見えることを言ったりする。
高校はプロを目指せるレベルでスポーツをし、大学ではボランティアで全国を飛び回り、これからは仕事一本で行きたい。
もちろんそういう人もいるだろうけど、あなたみたいに冴えない人間がそんなことを言って本当に信じてもらえるだろうか?
だから逆に、自分は根本的に「輝けるすごい仕事をしたい」というところをアピールし、学生時代から今に至るまで考え方は変わっていないことを見せれると、信ぴょう性が増すのだ。
二つ目は、これまでやってきたことが全て自然な流れであることを示したことだ。
先程の例みたいに、頑張ること、やりたいことがコロコロ変わってると怪しい。
自分も、エンジニアになりたい、工学部に入って一度メーカーでインターンをしてから外銀に応募した経緯がある。
通常だと本当に外銀なんかに来たいのか?お金が欲しいだけじゃないか?と思われかねない。
そこで工学部が自分に合っていると本当に以前は思っていたことを一度伝えてから、経験を通して実は向いていないことに気づき、改めて分析したら外銀が向いてると思った、といった自然な流れであることを示す。
それで十分だ。少なくともビリ以上には入れるだろう。
ちなみに筆者が面接で吐いていた言葉は全て大嘘だ。起業する為の資金が欲しくて外銀を受けただけだ。
でもそんなの関係ない。嘘を吐いたって話が自然だと誰も疑わない。
しかも注目して欲しいのが全て「自分が思ったこと、考えたこと」であることだ。
誰がどう頑張っても嘘なのか本当なのかは証明できない。だから堂々と嘘を吐けるのだ。
君もそういったストーリーを考えてみてはどうだ。
次回は「いやいや俺なんか嘘を吐いたって経歴とつじつまがあうストーリーなんて作れないわ!!」って思っているあなたにメッセージを送ろう。