より上を目指す学生の為のブログ

外銀マンが上を目指す学生に送りたいメッセージ

「好きなことがわからない」人へ一言

今の社会では「好きなこと」をわかっていないと就職するのが大変だ。企業側も学生の好きなことと企業がやっていることが一致するような学生をとりたがるようなイメージがある。でも現にそうなのか。何も経験できない日本の社会で育った人達が本当に好きなことなどみつかるわけない。「今これをやってみたい」と思う人はいても、そんな一二年間で思いつくようなことなどたいしたことがないだろう。好きなことがわからなくて追い込まれている学生の方が当たり前だと思う。

 

以前たくさんの王手企業に自ら内定をもらい、他の学生にも同じ事を可能にするためにアドバイスをしてくれる人とお話する機会があった。彼が言っていた本当に良い言葉がある。それは、「今までやってきたことを全て考えると、必ず同じ理由でやっているはずだ」とのこと。こともの頃から打ち込んできたこと、好きだったこと、興味を持ってきたものっていうのは、一つしかない人もいればたくさんある人もいるだろう。自分の場合は音楽やものづくり、そしてサイト運営などだった。それは、自分で作り上げたものを誰かに提供して喜んでもらうことで満足感を得る自分がいるからだ。音楽は自分で練習し努力し、演奏して喜んでもらうから好きで、ものづくりは自分の作った物を使ってもらったり見てもらったりすることが好きで、サイトも自分で提供するコンテンツを見てもらうことが好きだからだ。こう一見関係無いようなことでも何かしらの理由があってやっているはずだ、とのことだ。

 

つまり、やりたいことなんていうのはたくさんあるだろうということ。今思いつく将来やってみたい職業はあっても、それをやりたいというのは自分が好きなことをたくさん経験できそうな仕事だからだということ。だからそれがかなわなくても何故それがしたいか考え、今まで自分がやりたいと思ったことややってきたことの理由を考えれば、何か見つかるはず。それを考えれば他に新たな道が見えてくるだろう。

 

逆に好きな事が見つからなければ、自分の趣味や好きなことを好きな理由を考えてみればいい。いくつか考えれば何かしらの共通点があるはず。それは、自分がやりたいことを見つけることに役立つし、何かチャンスがあった時にやる価値があるか判断する条件にすることもできるし、企業に自分を売る時に「御社は○○をやっています。私は今まで○○であるため△や▲、そして▼をやってきました」、と説得力のあることが言える。だから絶対こういったことは見つけるべきだ。好きなことというのは周りの人達みたいに具体的なことでなくていい。

 

「好きなこと」というのは大きな夢だったり目指す職業でなくてもいい。みつからないならただ今勉強したいこと、今経験してみたいこと、今やるべきだと自分が感じること、今やらなかった後悔するだろうと思うこと、今逃したら二度とチャンスがやってこないようなことを少しずつやっていけばいい。自分が良いと思ったことをやっていれば絶対にどこかにたどり着く。具体的な職業などがみつからないにしても自分がどういう要素があることを好むのか。どういったことで自分は満足するのか、その根本的なことを理解していればより未来に繋がるだろうし、少しずつ見えてくるのではないか。